人気ブログランキング | 話題のタグを見る

船が山にのぼった現場へ

横浜のBankART1929で頂いたDVD「船、山にのぼる」
12年もの年月を費やしたというこのプロジェクトを観てから、「1度現場に行ってみよー」と話してた。

ちょいと時間が空いたから今日は広島県三次町方面、灰塚ダム周辺を散策。

まずは、三良坂にあるmugi mugiというパン工房で買った昼飯を船の対岸で食う。うまい。

船が山にのぼった現場へ_b0052471_0134618.jpg

ダムをグルッと回る道中で渡った橋には、この辺に生息する生き物の図が並んでいた。
昆虫、貝、葉、動物、鳥などいろいろと眺めているうちに橋を渡ってしまう。
橋の始めと終わりにある生物名一覧も古代のようで現代アートのようでなかなかイイ。
ガラスプレートの生物レリーフの下には「×0.12」など様々な数値がある。
この数値で上の絵のサイズを掛け算すると実際のサイズになるようだ。
船が山にのぼった現場へ_b0052471_0141335.jpg


目的地の「船」が見えてきたけど、その前に「えみき爺さん」のところへ。
「えみき爺さん」というのは愛称。樹齢400年~500年くらいのムクの樹のことで
ダム建設によって、村と共に水の底へ沈む予定だった老樹。
当時、樹はすでに衰えていたが新天地へ引越ししている映像がDVDに収められていた。
町の人に聞いたところ根付かずに数年前に枯れてしまったらしい。
船が山にのぼった現場へ_b0052471_0144258.jpg


そして船が山にのぼった現場に到着。
プロジェクトから4~5年と思うが、痛みも多いようなのであまり近寄らず撮影。
船が山にのぼった現場へ_b0052471_015114.jpg

あーやっと観に来れた。ちょっとした達成感。
僕はこのプロジェクトにどんな意味があるのか本当のところ良く分からない。
今回「えみき爺さん」について話を聞かせてくれた元林業の方の意見を聞いた後も
僕を含めて誰もが少し正しくて誰もが少しずつ間違っているという当たり前の事しか浮かばなかった。

このプロジェクトから、僕の勝手な妄想でアート性や個人の記憶や信念や作戦を省いたところ
単純におとぎ話のような、いたずらな詩のようなイメージが好きだ。エネルギーを感じる。
船が山にのぼった現場へ_b0052471_0153681.jpg

ダムを出て、三良坂フロマージュという自家製チーズ屋さんでチーズを買った。
そのチーズの元を拝見。
船が山にのぼった現場へ_b0052471_0155873.jpg

帰り道、尾道ふれあいの里で風呂に入って帰る。ちょっとした旅気分の1日。
こういうの新見行って以来かな。みんなで楽しんだ。こういうの増やそー(と、いつも思ってはいる)

一番楽しんだのは、秘書のデクだったと思う。


映画【船、山にのぼる】公式サイト
Commented by Reiko at 2010-11-04 00:27 x
素敵な一日ですね。今月20〜21日に展覧会見に行きます!お会い出来るといいです。娘は私より背が高くなりました。
Commented by RYUZO三 at 2010-11-04 17:09 x
Reikoさん、アリガトー!
エマちゃんそんなにデカくなった!?
その日は居るんで是非会いましょう!

笠岡のあと倉敷がコースとしてオススメです。
Commented by wada at 2010-11-05 14:59 x
男の背中に哀愁が・・・いい感じデク。
今度は、ラガルトの方に行きますね。
Commented by ryuzo3net at 2010-11-05 21:49
wadaさん、こないだは遅くまでアリガトー!
またゆっくりラガルトに来てください。
名前
URL
削除用パスワード
by ryuzo3net | 2010-11-02 23:58 | 旅日記 | Comments(4)