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夜の島犬

犬島に向かうと、船に乗るときから出会うみんなとどうしてもデクの話になる。
島についたら、さらにそうなる。デクが来ていると思って飼い犬を連れて来てくれる人たちや、すでに噂で聞いていた知っていた人たちからの残念がる溜息や、「犬島の島犬」をデクと呼んでくれる人たちや、峠を越えて手紙を届けに来てくれる人。あぁ、こんなにも可愛がってもらってたんだなぁと心に沁みる。


夜にデクが通り過ぎる姿を見たという友人たち。
そうだ、ここに確かに居るんだと夜の島犬を遠く眺めながら思った。
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今回は、僕とセイカさん、ハギオさんと秋山さんと晄子ちゃんが常駐イヌメンバー。
さらに青木さん、渡辺さん、上口さん、高田さん、田中くんが来てくれた。

ハウス内の清掃と草抜き、周辺の清掃と草抜き。みんなのおかげでキレイになった。
さらに島犬の清掃。(といっても、あの環境で何の変化も無いところがすごいな、と感心)
そうしてる間も、多くのお客さんが島犬見学に来てくれる。例えば、2013年夏のタイル貼りをしている頃に見学に来てくれた女の子が友達と完成した「島犬」を見に来てくれてたり。そういう人に偶然会えるというのも嬉しいものだな。

滞在中は島の人たちともあちらこちらで楽しい時間。僕は島の人と美味い酒を飲んで上機嫌。
島でも寂しいことや悲しいことがあるけど、島民全員が書き残してくれたタイルが今も「島犬」に在る。僕はそんな首輪タイルの懐かしい人の名前を見上げた。


滞在中の食事は、晄子ちゃんがメニューを組み立ててくれた野生の食卓。
犬島に生えている食べられる雑草から、日頃食べられない海のものまで。
島民からの差し入れなども贅沢で、本当に素敵過ぎる食欲の日々だった。

食事の時間が近づくと、スーパーの袋を持って雑草を摘みに行く晄子ちゃんが楽しい。
考えてみればこの島でバーベキューとかしたことないなぁ、そんな考えもなかったしそれどころではない。肉を食べてないことも忘れるくらいすべてが美味い。だから僕もみんなも太った。

そんな豊かな時間の中で、清掃活動を終えると
僕たちは島の人たちに船が消えるまで見送られて、雨の日の犬島を後にした。
やはり、島の人たちが言ってくれたように、デクも一緒に来ていた気がする。
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by ryuzo3net | 2015-04-10 20:35 | 犬島ハウスプロジェクト | Comments(0)