2017年 09月 06日
「運搬箱」の展示
海外では個人の荷物など投げられ転がされるのが当たり前。そうしてもらっても作品が壊れないように作るきっかけになったのは、「舟が入って来るとき」あたりからだったと思う。この作品はひとつの木箱に収まると、総重量約30キロとなっている。
「航空会社とも相談を重ね運搬に関する様々な試行錯誤を繰り返した結果、新たに作った5作品すべてを、利用する航空会社の預け荷物の最大サイズ(追加料金有)内にし自分たちでハバナまで運搬することに決めた。運搬に合わせてすべての作品は台座を含めパーツごとに分解し、入れ子上に収納できるように制作していた。しかし運搬用に木箱を作ると預け荷物の最大重量32キロの半分が箱の重量になってしまい、立体作品が入る余裕はない。蔵6号で作品の安全と重量設定をクリアするため何日も悩み試行錯誤され、運搬用の箱が2つ完成した。」
(記録集「ビエンナーレ大作戦」より)
とはいっても、個人でやらかすには各所で止められ、いろいろ起こるわけなんだけど。
この箱にはこのとき最良のすべてが詰まってるから今もカッコイイ。
作品や制作の周辺を支える技術やイメージは、毎回楽しく向上していきたい。
2014年の「常夜海」で運搬箱は、さらに面白くなったと思う。
記録集「ビエンナーレ大作戦」の表紙裏表紙は運搬箱の表と裏。本編最後のページは作品が分解されている収納図。旅の跡が刻まれた姿は僕にとって「舟が~」と同じく大切な作品だ。
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「広島・キューバ展 チェ・ゲバラの視点を通して」
主 催 広島・キューバ展実行委員会
日 時 2017年9月16日(土)~ 24日(日) 10:00 - 17:00
会 場 旧日本銀行広島支店
住 所 広島県広島市中区袋町5番21号
問合先 TEL.082-291-0802(ハーツコーポレーション内実行委員会事務局)
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by ryuzo3net
| 2017-09-06 19:55
| 蔵④号日記
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