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僕にとって最高の奨励

先日の「第1回岡山県新進美術家育成 I氏賞 選考作品展」の結果が昨日発表になり、
電話やメール多数頂いてます。気遣いどーもです。

大賞、奨励賞とあって僕は奨励賞だったということは実は18日に文化振興課からの電話で聞いていました。
過去のすべての制作、主だった作品、選考展に選ばれた作品で総括的に審査される賞で
今回は京都の立体の作家で本物から型取りしてそれっぽく着色する作品が大賞に選ばれた。

1からフルスクラッチで造形する彫刻家のオレ、負けた。

できるだけ元気にしてさらなる大作に挑んでるんだけど
家の中では朝、晩座ったまんま床と頭が引っ付いて離れない。
どうしようもないくらい沈んで沈んで誰の言葉も耳に入らんかった。
2週間近く頭の中で何かがずっとしゃべってて頭抱え込んでた。

お前が挑んで戦ってきたエネルギーは5、6人の審査員も納得させられんそんなもんか
誰の責任でもない、お前が足らんのだと頭をハンマーで叩かれ続けてた感じだった。
自分に対しての激しいイライラ。お前は何をしてきたんだと1人攻め続けてた。
短い時間ですっかりやつれてしまってた。



今日、セイカさんからメールが届いた。

ハバナのギャラリーで、僕の作品ファイルを初めて見たときの感動。
持ってる力を出し切って美しい形を造ろうとする僕を知っていること。
今流行のアートシーンを気にせず、焦点をブラさず人を感動させ得る作品をこれからも大事にすること。
結論として、多少のしがらみなどぶっ飛ばすくらいの圧倒的なものをこれからも目指せということ。

・・・等が書いてあった。
奨励賞と知って以来はじめて、嬉しくて泣けました。
このメールの全文が僕が得られた最高の奨励だと思う。

僕の命の使い道は、作品を造るためにある。すげーハッピーなことだ。
神様がどう言おうと30年続けて来たことはこれだけだものな。
もちろん、尽きるまで楽しく造り続けるよ。
Commented by ヒラマ at 2008-03-06 00:36 x
大賞の人の作品見た。
ん~、発想の勝利ということか。
形そのものを作る仕事をしている人間としてはちょっと評価し辛いなあ。

俺の方は最近キャラクター造形(でっかいフィギュアみたいなもん)ばかりしている。
オリジナルの作品ではないけど形を捉える感覚は研ぎ澄まされてきたように思う。
形がシンプルがゆえに歪みが分かりやすいのもあって
どの角度から見ても美しい形を追求している感じというか。

とにかくryuzoの作品にはいつもいい刺激を受けているので
これからも思うままに作り続けてくれ!
Commented by ryuzo3net at 2008-03-06 03:16
励まされる。普段は全く気にしてもないんだけど、今回は考える事が多くてね。正直ショックを隠せなかった。多くの人にメールで政治的な部分も指摘されて励まされたりしたけど、そんなこと本当にどうでも良くて、それ以上の力を持ってない自分を責めてただけ。出品者のなかで自分が一番長い時間作品観回ったと思う。業者が搬出する際に作品裏まで全部見た。若い人は特に制作環境と苦労が裏と側面に出るしね。自分には尊敬できる作品が幾つもあるし、身近にもある。理由なくグッと心にくるもんてあるじゃろ。具象でも抽象でも現代でも古典でも関係なく。そんなんが好き。出品者の中では陶芸の人の他の作品も観てみたい思うたかな。大賞の人の作品見たの?僕はむしろフォークがスパ持ち上げてるような食品サンプルに負けたかったよ。食品サンプル好きだし。いつか環境が揃ったらヒラマと仕事がしてみたい。それまでガンバロウ。
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by ryuzo3net | 2008-03-01 17:42 | アトリエ外活動 | Comments(2)