蔵をアトリエに制作をする アーティスト川埜龍三


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はじまりの企画書

出張終えて、帰岡後に一気にイメージが湧いてきたから、大笑い。
セイカさんにその内容を話して、また2人で大笑い。
だから、そのまま、あふれるまんま企画書を書いた。

いつもその場に居合わせるまで、制作の困難さが分からないから、
思いついたことを思いついたまま、現実にしていくことが楽しそうで仕方がない。

今より若いころの閉じこもっている自分が、こんな風なことをすると考えたろうか。
いつ何を作るかなんて、すべて自分の想像でしかないわけだから、
なりたい自分でなかったとしても、サプライズに刺激される人生の方がずっといい。

特に今年はまた自分を見失って、どこに居るのか探そうとしてたけど、
そんなものも、大した問題はないのだな、と。そもそもそんなもの無かったんだろう。
僕は長い1日をみんなで楽しむのが好きだ。


僕の企画書を受け取ってくれたみなさん、読んでエキサイトしてるという連絡あり。
わかる。僕たちも同じようにワクワクしてる。
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by ryuzo3net | 2015-02-24 11:52 | さいたまトリエンナーレ2016 | Comments(0)

気がつけば、そこはメキシコ

17日から数日の出張。
まずは東京で、セイカさんが子供のころに遊んでいたおもちゃで遊ぶ。
もちろん僕のサイズでは楽しめないモノもあるけど、プラスチックのレコードよかったなー。
ゼンマイは動くね、時間が戻る感じで。音の響きもすごくいい。
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そして、すぐに出張。途中メキシコに寄る感じの。
何かまた新しいことがはじまる。そんなはじまりの視察となったわけだ。
今回お世話になっているみなさん、ありがとう。どうぞよろしく。
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by ryuzo3net | 2015-02-19 11:03 | さいたまトリエンナーレ2016 | Comments(0)

ひきこもりの1月、クロニクル1996-2014

先月、引きこもってるあいだに今までやってなかったことやってみた。

デクの写真14年分をまとめていて、友人らからも写真を送ってもらったりして(もちろん今も送ってもらえるとうれしい)整理整頓してるうちに、どんどんあれこれまとめ始めちゃった。気がつけばトイレ以外は部屋から出ることもなく、陽にも風にも当たらず、連日起きて寝るまで椅子の上で過ごしてた。

で、出来たのが僕のサイトの<クロニクル>ページ。
ネット上に上げるためのHTMLやら難しいことはセイカさんが作ってくれた。

過去に作品集などで詳細をまとめたことはあるけど、ネット上に作ったのは初めて。
2014から1996までさかのぼってソロ・グループ・プロジェクトなどが年代順に淡々と並ぶ。
全部を載せているわけではないけど、流れはほぼ網羅してるつもり。

DM・ポスターや会場写真に加えて、簡単な説明と当時の詳細を書いた制作日記をリンクしてる。
自分の過去を振り返るというのは修行のようなものだな、と思いながら、デクの写真をまとめなければ、こんな機会は無かった。古い写真やネガなどもあるから大変だったけど、今回はこのあたりまで。
2005年あたりの持っていない写真をネガから起こしてくれたPhoto by 田中くんにも感謝。
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赤いが新しいところ。
CHRONICLE →→→ http://www.ryuzo3.net/exhibition.html

今後、機会を作ってスーパーマーケットでの展示風景なども追加したい。
また、暇を見つけて高校や中学時代にもさかのぼって幼少のころまで。

こどもの頃のは楽しいだろうな。
「ぴぐもん1979」 http://ryuzo3net.exblog.jp/14002363/
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by ryuzo3net | 2015-02-12 22:30 | アトリエ外活動 | Comments(0)

泣き虫の肖像

基本的に出かけなくなっていたから、問題はなかったんだけど、
今年は涙腺の蛇口が開きっぱなしだったから、何を見ても人に会っても....。
恥ずかしいやら情けないやら。何が起こってるのか困ったもので。
最後には友人のおもちゃ屋でおもちゃ見ながら涙が出たから、こりゃダメだなと。

ふと見るとセイカさんも鼻の回りが赤くなってたり、あー俺の顔もそうなんだろな、と思う日が続いて。
こんなことはなかったわけだから、そんなこともあるだろと。そろそろ蛇口閉めておかないと。
もともと自分がどんなだったか忘れそうだな。まぁそんなものどうでもいいのだけどな。
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「泣き虫の肖像」 2004年
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by ryuzo3net | 2015-02-09 22:41 | その他 | Comments(0)

ひきこもりの1月、復刻「本日の蔵」

この制作日記が始まる以前、『本日の蔵』という制作日記があった。

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当時は壁画<感覚サレルベキモノ>をスタートしている時期で、完成するまでの約2年間は、依頼主の要望でどこに設置するどのようなものかを非公開にしていた。ひとりで作ると決めたからには時間もかかる。24歳からの2年間ひきこもるのか...なんてちょっと恐々だったのを覚えてる。

だからセイカさんに記録をつけてもらってた。
目的も記さず、ただ蔵の中の様子を記録するように。

この時期に住んでいた家は、とても古い地区でインターネットも電話回線。
お金ないわ繋がるのに時間かかるわで、ひとつ更新するのがイベントだった。
その後、セイカさんに簡単に更新出来るからと、この形式を勧められて、
僕が書く制作日記が2004年10月26日からスタートして、現在まで。


先月ひきこもってる間、保存していた以前の『本日の蔵』のほとんどを、『川埜龍三の蔵4号』に移動させた。2003年2月16日~2004年7月20日までの269件のセイカさんの日記。さらに全部PDF化。
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by ryuzo3net | 2015-02-07 13:42 | アトリエ外活動 | Comments(0)

バクの絵

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ひきこもって部屋から一歩も出なくなってた頃に、大きいバクの絵を納品に。思いきって部屋を出た。
僕が、自分の家の青い部屋に飾りたいと思って描いた絵だけど、本当に良いところに飾ってもらえた。
描くことも、飾ることも、自分にとってどういうことなのか、あらためて確認してた。(Photo by 田中くん)


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2009-10-17
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by ryuzo3net | 2015-02-06 11:19 | 蔵④号日記 | Comments(4)

ふたつ前の夜から、その日の翌日の終わりまで きみとの思い出

その日の朝、西夏さんの所在が分からないきみは台所を見回りトイレを覗いたあと、ここ数日の出来事が嘘のように2階への階段を全速力で駆け上がった。僕はすぐに追いかけて、踊り場で驚く西夏さんのとなりできみを掴んだ。そのあと、最近飲み続けている薬と朝食を平らげると、きみは自分で玄関の扉をヒョイと開け、外に出るなりつらそうに3度も吐いてしまった。


島で、僕が喘息を患い、回復していくのと入れ替わるように、今度はきみが咳をするようになった。ここ2、3ヶ月は特にひどくて、咳で眠れない苦しさも、吐きそうになる辛さも全部きみが引き取ってしまったようだった。肺と心臓の違いがあったにせよ、僕は何か責任を感じていたから、きみの鼓動や呼吸する声ばかりが耳につく毎日だった。きみが望んだことと違ったかもしれないが、病院で検査をして、少しでも楽になるようにと薬を飲ませることを決めた僕を許して欲しい。


ふたつ前の晩に、食事に口をつけようとしたきみはよろよろと傾き、小さなテーブルに左半身をあずけて千鳥足で一周したから、僕はそこできみの体をうつ伏せにした状態で休ませた。きみが小さく力む声とともに腹にチカラが入るのが見える。折りたたんだ足がわずかに動くのがわかる。一点を見つめて何度も立ち上がろうとしているきみの体を、僕らはとにかく温めようとしてた。十数分かけて立ち上がったきみは、先ず水を飲んでから、うつ伏せた場所に戻り、再び伏せることを何度か繰り返して、きみは立ち直った。


ひとつ前の夜は、寒い冬のいつものきみが帰ってきたみたいに、昔みたいな窮屈であたたかい夜になったから、西夏さんが嬉しそうだった。僕が好きなのは朝、きみとまた1日を生きてはじめられることを喜び合ってるような、いつもの朝の仕草がたまらなく好きだった。まわりの人は、僕が変わったのを西夏さんの影響だと推測したりもするけど、人間らしく成長した理由は、きみのやさしさのおかげだということも僕は知ってる。


その日の昼には、きみの体を気づかうことを忘れさせるくらい調子が良くて、知らない場所もみんなで歩いた。アトリエから家に帰ると、いつものようにきみのいる部屋のカーテンが少し空いていた。僕の帰りを待ち疲れた顔で、床に丸めた毛布の上でうとうとしているのが可愛かった。その夜は、きみに食事を作ろうと、僕がとつぜん張り切って台所に立った。サツマイモと豚肉を細かく切って鍋に入れると、西夏さんが炊きたてのご飯まで運んでくれた。朝、きみが吐いてしまったから雑炊風にしてみた。いっぺんに食べてしんどくなると可哀想だからと、その半分だけお椀に入れると瞬く間に食べた。 僕たちも大根や味噌汁なんかを食べた。まだ食べ足りないと言うきみに、残り半分をお椀に入れると大喜びで食べきったから、みんなで少し遊んだ。


眠る時間が近づくと、きみは西夏さんを誘って、真っ暗な庭を歩いて用を済ませてから、一目散に台所に走っていった。名残惜しかったのか、もう1度お椀を舐めてピカピカに光らせてみせた。居間で、きみがいて、僕も西夏さんも笑ってる。つたなくもあたりまえに幸せな時間が流れてた。そんなとき、咳をしようとふと立ち上がったきみを見て、西夏さんが大きな声を出した。驚いて振り向くと、きみは手足が引き攣ってしまったようにがくがく震えながら部屋の隅に向かっている。僕はきみが倒れるよりも先に抱きかかえたけど、きみは大きく身体をのけ反らせて呼吸したように見せたあと静止した。そして、2度と僕らの声に応えることはなかった。きみの心臓が止まってしまった。


西夏さんは信じられるはずがない様子で、まだあたたかいきみをずっと見ていた。僕は眠れずに、ひざを抱えて、窓の外の降り始めたばかりの雨音を聞いてた。きみの体が、静かに冷たくなっていくのが悲しくて、カーテンの隙間から濡れる土ばかりジッと見てた。目を閉じるとソファで横たわるきみの体の中の灯りが、完全に消えてしまうような気がしてこわかった。


その日が終わり、いつもと違う朝がきた。新しいはじまりを喜びあってたきみが、もう目を覚ますことはなかった。雨降りのなか、きみの好きな庭で咲いた白い水仙を摘んで、僕らは毛布に包んだきみの体を抱いてアトリエへ向かった。僕がきみの棺を作るあいだ、きみのともだちがやって来ては、良くがんばったねと、みんながきみを褒めて撫でていてくれた。あんまりきみがきれいだから、眠っているようにしか見えない。棺を運び出すため扉を開けると、すっかり雨は上がっていた。火葬場までの山道で、夕映えにきみが笑ってくれたように見えた。僕ら2人、あてもなく空を歩いてるみたいだ。かわいいきみがいってしまった。


その日、寂しがり屋の僕たちのために、きみは最後に完璧な1日をプレゼントしてくれた。きみが生まれた朝から今日までずっと、僕らの傍にいてくれたことがたまらなくうれしい。その中で、僕たちでしか出来ない仕事もやり遂げてきた。だけどバイバイ、仕方がないんだ...そんな風に別れを告げると、きみは怒るに決まってる。どこへでも同行する勇敢なともだちだから。きみが望めば、これからは遠い国へだって行けるんだよ。

デク、きみは僕たちのかわいいベイビィ。 次の世でも、またきみに会いたい。


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デク (2001.3.15 - 2015.1.5)
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by ryuzo3net | 2015-02-03 16:05 | デク・クラ | Comments(4)