蔵をアトリエに制作をする アーティスト川埜龍三


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デクと編み物と拓郎

ともだちが去って、はや365日。

デクの好きだったソファの隣には、あれから庭の花が絶えず置かれている。
今日は一年ぶりにデクが使っていた餌入れに水が入れられている。

僕もセイカさんもそれぞれにぽっかり空いた箇所を埋めようとしたのか、気をそらそうとしたのか。
セイカさんは編み物を始めた。僕の帽子や友人の帽子、シャケマフラーにプーチンのパンツといろいろ編んだ。家で座る時間さえあれば編み続け、もちろん今も編んでいる。

昨年の1月から2人とも家に引きこもり、何もせずしばらくの間は過去のオールナイトニッポンを聴きながら、柚子を剥いたり絞ったりしてたんだけど、そこから僕は拓郎を聴きはじめた。全アルバムのレコードとCDを探し回り、45年分を朝昼晩と聴き続けること約1年。家には世界中の音楽があるのに、とつぜん拓郎を聴きはじめた理由なんて今も分からないけど、明日も拓郎が蔵4号で歌ってるだろう。

僕は最近、再び作り始めているし今の作品たちもとても気に入っている。
ただ、いつもどこでも傍にいた友人が居ないというのは、気がつく度に寂しいものだなぁ。



「ふたつ前の夜から、その日の翌日の終わりまで きみとの思い出」 (2015-02-03)
→→→ http://ryuzo3net.exblog.jp/24085326/
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by ryuzo3net | 2016-01-05 23:36 | デク・クラ | Comments(0)

花華

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月曜日にも、「デクに」とラガルトで花をもらって、
デクの好きだった部屋のソファには、花が絶えず飾られている。

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水曜日には、元競輪選手の石原さんがやってる焼肉の「和華」からお誘い。
今年になって社長に会うのもはじめて、ここまで会ってないと親不孝してるような。
そんな僕を見かねて、いつも応援してくれている石原さんが誘ってくれた。
石原さんがデクを散歩させてくれた時の話など聞きながら。どれも美味しいなあ。

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焼肉・和華(わか)

営業時間:15:00-24:00
定休日:木曜日
(オーダーストップ:23:30、日曜のみ23:00閉店)

〒712-8032 岡山県倉敷市北畝5丁目14−20
電話:086-455-8929
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by ryuzo3net | 2015-03-04 12:25 | デク・クラ | Comments(0)

ひきこもりの1月、復刻「本日の蔵」

この制作日記が始まる以前、『本日の蔵』という制作日記があった。

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当時は壁画<感覚サレルベキモノ>をスタートしている時期で、完成するまでの約2年間は、依頼主の要望でどこに設置するどのようなものかを非公開にしていた。ひとりで作ると決めたからには時間もかかる。24歳からの2年間ひきこもるのか...なんてちょっと恐々だったのを覚えてる。

だからセイカさんに記録をつけてもらってた。
目的も記さず、ただ蔵の中の様子を記録するように。

この時期に住んでいた家は、とても古い地区でインターネットも電話回線。
お金ないわ繋がるのに時間かかるわで、ひとつ更新するのがイベントだった。
その後、セイカさんに簡単に更新出来るからと、この形式を勧められて、
僕が書く制作日記が2004年10月26日からスタートして、現在まで。


先月ひきこもってる間、保存していた以前の『本日の蔵』のほとんどを、『川埜龍三の蔵4号』に移動させた。2003年2月16日~2004年7月20日までの269件のセイカさんの日記。さらに全部PDF化。
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by ryuzo3net | 2015-02-07 13:42 | アトリエ外活動 | Comments(0)

バクの絵

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ひきこもって部屋から一歩も出なくなってた頃に、大きいバクの絵を納品に。思いきって部屋を出た。
僕が、自分の家の青い部屋に飾りたいと思って描いた絵だけど、本当に良いところに飾ってもらえた。
描くことも、飾ることも、自分にとってどういうことなのか、あらためて確認してた。(Photo by 田中くん)


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2009-10-17
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by ryuzo3net | 2015-02-06 11:19 | 蔵④号日記 | Comments(4)

ふたつ前の夜から、その日の翌日の終わりまで きみとの思い出

その日の朝、西夏さんの所在が分からないきみは台所を見回りトイレを覗いたあと、ここ数日の出来事が嘘のように2階への階段を全速力で駆け上がった。僕はすぐに追いかけて、踊り場で驚く西夏さんのとなりできみを掴んだ。そのあと、最近飲み続けている薬と朝食を平らげると、きみは自分で玄関の扉をヒョイと開け、外に出るなりつらそうに3度も吐いてしまった。


島で、僕が喘息を患い、回復していくのと入れ替わるように、今度はきみが咳をするようになった。ここ2、3ヶ月は特にひどくて、咳で眠れない苦しさも、吐きそうになる辛さも全部きみが引き取ってしまったようだった。肺と心臓の違いがあったにせよ、僕は何か責任を感じていたから、きみの鼓動や呼吸する声ばかりが耳につく毎日だった。きみが望んだことと違ったかもしれないが、病院で検査をして、少しでも楽になるようにと薬を飲ませることを決めた僕を許して欲しい。


ふたつ前の晩に、食事に口をつけようとしたきみはよろよろと傾き、小さなテーブルに左半身をあずけて千鳥足で一周したから、僕はそこできみの体をうつ伏せにした状態で休ませた。きみが小さく力む声とともに腹にチカラが入るのが見える。折りたたんだ足がわずかに動くのがわかる。一点を見つめて何度も立ち上がろうとしているきみの体を、僕らはとにかく温めようとしてた。十数分かけて立ち上がったきみは、先ず水を飲んでから、うつ伏せた場所に戻り、再び伏せることを何度か繰り返して、きみは立ち直った。


ひとつ前の夜は、寒い冬のいつものきみが帰ってきたみたいに、昔みたいな窮屈であたたかい夜になったから、西夏さんが嬉しそうだった。僕が好きなのは朝、きみとまた1日を生きてはじめられることを喜び合ってるような、いつもの朝の仕草がたまらなく好きだった。まわりの人は、僕が変わったのを西夏さんの影響だと推測したりもするけど、人間らしく成長した理由は、きみのやさしさのおかげだということも僕は知ってる。


その日の昼には、きみの体を気づかうことを忘れさせるくらい調子が良くて、知らない場所もみんなで歩いた。アトリエから家に帰ると、いつものようにきみのいる部屋のカーテンが少し空いていた。僕の帰りを待ち疲れた顔で、床に丸めた毛布の上でうとうとしているのが可愛かった。その夜は、きみに食事を作ろうと、僕がとつぜん張り切って台所に立った。サツマイモと豚肉を細かく切って鍋に入れると、西夏さんが炊きたてのご飯まで運んでくれた。朝、きみが吐いてしまったから雑炊風にしてみた。いっぺんに食べてしんどくなると可哀想だからと、その半分だけお椀に入れると瞬く間に食べた。 僕たちも大根や味噌汁なんかを食べた。まだ食べ足りないと言うきみに、残り半分をお椀に入れると大喜びで食べきったから、みんなで少し遊んだ。


眠る時間が近づくと、きみは西夏さんを誘って、真っ暗な庭を歩いて用を済ませてから、一目散に台所に走っていった。名残惜しかったのか、もう1度お椀を舐めてピカピカに光らせてみせた。居間で、きみがいて、僕も西夏さんも笑ってる。つたなくもあたりまえに幸せな時間が流れてた。そんなとき、咳をしようとふと立ち上がったきみを見て、西夏さんが大きな声を出した。驚いて振り向くと、きみは手足が引き攣ってしまったようにがくがく震えながら部屋の隅に向かっている。僕はきみが倒れるよりも先に抱きかかえたけど、きみは大きく身体をのけ反らせて呼吸したように見せたあと静止した。そして、2度と僕らの声に応えることはなかった。きみの心臓が止まってしまった。


西夏さんは信じられるはずがない様子で、まだあたたかいきみをずっと見ていた。僕は眠れずに、ひざを抱えて、窓の外の降り始めたばかりの雨音を聞いてた。きみの体が、静かに冷たくなっていくのが悲しくて、カーテンの隙間から濡れる土ばかりジッと見てた。目を閉じるとソファで横たわるきみの体の中の灯りが、完全に消えてしまうような気がしてこわかった。


その日が終わり、いつもと違う朝がきた。新しいはじまりを喜びあってたきみが、もう目を覚ますことはなかった。雨降りのなか、きみの好きな庭で咲いた白い水仙を摘んで、僕らは毛布に包んだきみの体を抱いてアトリエへ向かった。僕がきみの棺を作るあいだ、きみのともだちがやって来ては、良くがんばったねと、みんながきみを褒めて撫でていてくれた。あんまりきみがきれいだから、眠っているようにしか見えない。棺を運び出すため扉を開けると、すっかり雨は上がっていた。火葬場までの山道で、夕映えにきみが笑ってくれたように見えた。僕ら2人、あてもなく空を歩いてるみたいだ。かわいいきみがいってしまった。


その日、寂しがり屋の僕たちのために、きみは最後に完璧な1日をプレゼントしてくれた。きみが生まれた朝から今日までずっと、僕らの傍にいてくれたことがたまらなくうれしい。その中で、僕たちでしか出来ない仕事もやり遂げてきた。だけどバイバイ、仕方がないんだ...そんな風に別れを告げると、きみは怒るに決まってる。どこへでも同行する勇敢なともだちだから。きみが望めば、これからは遠い国へだって行けるんだよ。

デク、きみは僕たちのかわいいベイビィ。 次の世でも、またきみに会いたい。


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デク (2001.3.15 - 2015.1.5)
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by ryuzo3net | 2015-02-03 16:05 | デク・クラ | Comments(4)

老犬デクの通院ライフ

今日の午後はデクの精密検査。
検査は10月以来、その後の投薬などの効果や進行状況を診てもらう日。

敏感なデクに薬も試しながらなんだが、ここ一週間はけっこう大変だった。
夜からは食欲が止まらないのと1時間おきの小便と大便。深夜2時ごろまで続く。
薬をやらないと咳がひどくなるし、昨日と今日は朝は真っ赤な小便。
ここ数日で一気にやせて先々週から体重は1,35㎏減。

いちばんしんどいのはデクだからな。
今まで僕らのために働いてきたのにご飯とおやつでごまかしてた報酬を
引退後のデクにしっかりお返ししてるって感じか。

足が冷えてて血管が見つけにくいなか血液検査して超音波やって
レントゲンとって膀胱から尿とって、じっくりしっかり説明してくれて。
僧帽弁閉鎖不全症という心臓肥大が原因でちょいちょい他の臓器も調子悪くて、
手術は心臓的にも耐えられるかというところだし僕らは手術は選択肢にないから
薬で着実に大きくなる心臓や圧迫される気管もろもろ少し楽な状態にしてやる、というだけ。


b0052471_18114090.jpg次は、血尿が止まらなければ29日に再び病院。
老犬デクの通院ライフが続く。

今日の午後の精密検査が終わるころ、
病院の先生たちからデクにクリスマスプレゼント。
510gも入ってるぞ。通院もヤな事ばかりじゃない。
よかったな~デク


笠岡ペットクリニック 
http://kasaoka-petclinic.com/


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Photo by 田中くん
かわの制作所の秘書としてのデクの仕事は「犬島ハウスプロジェクト」のオープンドッグハウス(2013/11)で終了し引退済みです。
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by ryuzo3net | 2014-12-24 17:53 | デク・クラ | Comments(2)

たまねぎの苗

先日、晄子ちゃんにもらった玉ねぎの苗を庭に植えてみた。
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by ryuzo3net | 2014-12-09 23:45 | 菜園日記 | Comments(0)

タイニーハウスとワンダーランド

今日は玉野の建築家 高原次郎兵衛正伸さん宅に11時に集合。
マエストロ秋山高英さんと樋口 晄子ちゃんとハギオさんと青木さん、セイカさんと僕&デク。

めったに岡山に出かけることがないもんで、どのへんだろとキョロキョロしてると
和船が並んでるのが目に入り高原さん家だーと気づく。

京都の御苑脇にある簡易宿泊施設で初遭遇して以来、会うのは2度目。
現在鋭意制作中の自邸と工房を見学。想像してたより大きく、連結自由な電車の車両のようなイメージ。窓からの児島湾や山々の借景も素敵。そんなタイニーハウス的建築物を眺めながら、高原さんの奥様のヒマコさんからホットカルピスをいただく。

開放的な空気感からかデクが元気に走り回って終始ゴキゲン。
ここで僕はうっかり写真撮るの忘れてしまった。

高原正伸設計事務所→→ http://sholly.jimdo.com/


岡南の『源久』で昼飯のあと、みんなでマエストロ秋山さんのワンダーランドへ移動。
今日は秋山さんとこに船が届くとの情報あり。これも楽しみのひとつだった。
これまで人伝に聞いてたワンダーランド話の数々を自分の目で確認。確かに。
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マエストロ秋山さんのポートフォリオで以前デザインした船の写真を見た。船というより豪華客船、実際に使われていたものだから、すげー。もっといろいろ見たいけど次の楽しみに。夕方になるころ、分厚い鉄板が蒔ストーブの上で熱せられ、秋山さんの工房の一室がお好み焼き屋さんに変わった。白菜の汁物、自家製の漬物、どれもが最高にうまい。うちのアルポットで沸かしたお湯は女子チームがハーブ茶にして、僕の右手の男子チームはノンアルコールながら飲み屋の風情。黒猫もテーブルの上でぬくぬくと気持ちよさそう。
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船の話、建築の話、野菜の話、山の話、国の話、モノ作りの話・・・途切れることなく興味深い話。
気が付けば22時。あっという間。晄子ちゃんにもらった玉ねぎの苗を明日植えよう。
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by ryuzo3net | 2014-12-03 23:57 | アトリエ外活動 | Comments(0)

整理整頓の日々

次のちょい大きめの作品の準備中。この準備はちょい時間かかりそうだな。
今までただただ作り続けてきたから、身の回りのモノ(作ることに関するモノ)を整理整頓。

さみしいかな、道具はほとんど無いんだけど散らかしてきた雑多な材料などを整えたり。
今日は照明関連を分類して何箱かにまとめたり、
和紙を収納する箱作ったり、描きかけのものや立体のパーツ分類したり。

ある程度整頓すると気分のいいものだけど、僕は整えられると能力が低下する気もする。
例えば廃材ありきで考えるか、たまたまそこに在ったから廃材に手を出した、の違いのような。

夜は家でPC関連の整理整頓。いくつかのハードディスクを見直す。
特にこれから「犬島ハウスプロジェクト」の本の製作モードにするためにも必要で。
それにしても田中くんの「犬島ハウス~」のDVD(写真データの量も要領も大きいためDVD)が100枚くらいあるじゃないか・・

そんなことしながら、造形に関するお勉強したり。
もともと独学で来たわけだけど、ただただ作り続けてきたから
このへんで学ぶことも考えることも色々あったりなかったり。


デクはといえば、かわの制作所での秘書はじめ殆どの業務を卒業。
こないだのイベントでも人前に出ることなく、近所の山道を散歩したのみ。

今まで僕の言うことを良く聞いてくれてたのに、最近は自分(デク)の要求ばかり・・
やたらと腹が減る老犬ライフ。
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今日のラガルトで・・
カンザキくんだと思ってたけどアマサキくんだったそうで、書き直しました~
来てくれてありがとでした!明日の月曜日は僕もラガルト入ります。


川埜龍三オフィシャルギャラリー ラガルト 
〒710-0055 倉敷市阿知3-22-25 倉敷ジーンズ2F
営業日、 時間: 土・日・月曜日、 11:00 - 18:00 (入場無料)
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by ryuzo3net | 2014-11-30 21:46 | 蔵④号日記 | Comments(0)

モグラとレモン

もう何年も何年も大事に育ててきたレモンの木に、今年はしっかり実が成ってる。
寒くなるし、僕は張り切っていらない枝をシャキシャキ落とす。
つい夢中になって、まだ黄色くなる手前のレモンもいくつか落としちゃって・・・。
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秋になり、モグラも畑からレモンの木の下あたりに移動したみたい。
ひさびさに始まったモグラvsデク、今回も逃げ切ったモグラに軍配。

僕は、しばらく放ったらかしてた庭の草抜きして、
夏の終わりにこぼしたまんまのヒマワリの種をひろって、
まだ色のキレイなバジルの葉を摘んで良い1日になったのでした。
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by ryuzo3net | 2014-10-30 21:16 | 菜園日記 | Comments(0)