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自己最高を更新

展覧会場ではいつも、イチ客のたたずまいで付近をふらついてる。
ときどき次にどの会場へ進むのか迷った来場者に「2階にもあったよ」とか、
暑いから「なか(会場)は涼しいよ」と声をかけたりする。

入口のあたりは、水の上に置かれている屋外作品に盛り上がる客が多い。
「これガラスが敷いてあるの?」とか「仕掛けがあるはず!」と話してる。
その後ろを通り過ぎながら「浮いてるらしいよ」と声をかけるのが好き。

自分から「僕の作品は・・・」なんて会場で口に出すことはありえない。
スタッフだとしたら雑過ぎるし、作家だとしたら軽過ぎる。ちょい親し気なイチ客。
なのに時々スタッフから「塗り絵をしたお子様がサインが欲しいそうです」と呼び出されると、「僕でーす」と急いで走ってく。

また、「こちらのお客さまがギャラリーに行きたいそうです」と
僕を呼び出す声が聞こえたら「はーい」と言って、案内に行ったりする。
さすがにこの段階では、作者だとバレてしまうのだけど。
そんな風にフラフラと、人を案内しながら1日8kmほど水筒持って歩いてる。

こないだも岐阜の高校生がギャラリーに行きたいと聞いて案内した。
お互いのこの頃の話をしながら、行きつけのおもちゃ屋「伊勢屋」でペンギンのカードゲームしたのは楽しかったな。

僕は会場にいても、僕なりの理由もあって作品のことを話さないんだけど、
今回ほどみんなの言葉を聞くことが出来る展覧会は無かったと思う。
それぞれのお気に入りの作品を挙げながら、自分の感じた内容を絵やストーリーにして教えてくれた。
ウズベキスタンの女性が僕に話してくれた感想もとても良かったな。

きび美スタッフとの事務所での持ち寄り食事会も楽しかった。
すでに来場者数の目標を大きく越えているのもうれしいけど、
自分自身が「やってよかったと思える展覧会」の記録更新だ。
悩みながら、助けられながら、長い時間準備してきてよかった。

最後の週末も、時間を惜しんで
竹林のあたり水辺で金魚やメダカを探したり、
石のベンチに座ってヒトの流れを見ていたいと思う。




あっ!「漂泊ミルクプディング」と「銀河を旅するクリームソーダ」は忘れずに食べるゾ!

倉敷経済新聞 
「倉敷「きび美ミュージアム」で川埜龍三さん個展 作品とのコラボメニューも」
https://kurashiki.keizai.biz/headline/1217/



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「漂泊 / Wandering」
会 期 | 2024年7月12日(金)~8月18日(日)
会 場 | きび美ミュージアム 岡山県倉敷市中央1丁目4-22 (086-425-8080)
時 間 | 10:00~18:00
休 館 | 月、火曜日 (祝日の場合は開館し翌日休館、8月14日(水)は開館)
観覧料 | 無料 (川埜龍三展以外の展示を観覧する場合は別途入場料)

「Drawings 1」
会 期|2024年7月6日(土)~8月26日(月)
会 場|ラガルトプラス2Fギャラリー
住 所|〒714-0055岡山県倉敷市阿知3-22-25
開廊日|土・日・月曜日
時 間|11:00~18:00
入場料|無料

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by ryuzo3net | 2024-08-14 23:11 | 展覧会 | Comments(0)